墓じまいを真剣に考えている方へ

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 墓じまいをした方が良いのではと考えている方は、まずは誰かに話をし、その旨の内を聞いて欲しいものです。

実は私もそうなのです。

<img src=墓守は、未来永劫に代々継承されていけるのだろうか

<img src=近い将来、都市型供養が主流になっていくのだろうか

<img src=墓じまいの費用はいくらなのだろうか

<img src=墓じまいの手順はどうすればいいのだろうか

<img src=墓じまい後、遺骨はどうしたらいいのだろうか

等々色々頭を悩ませます。

後悔せずに墓じまいするには、まずは家族や親族そして住職と事前に相談することが重要事項と考えます。

|| 墓じまいとは

 墓じまいとは、お墓を撤去したり処分することで、お墓を片付けて墓地を整地にすることです。

 

<img src= 既に納骨してある遺骨をどうすればいいのでしょうか? 

<img src= 遺骨を取り出して別の場所へ移送し、新たにな墓地に納骨することになります。

このことを「改葬」と言います。

 

 最近は、新たに墓を持たない方法として、

遺骨を骨壺のまま自宅で供養される方

小さい骨壺に変えて自宅で供養される方

海洋散骨をされる方

自ら墓石を建てず、永代供養墓・樹木葬・納骨堂を利用される方

が増えています。

|| 何故 墓じまいは増えているか

<img src= 何故 墓じまいが増えているのでしょうか?

<img src= これから先は墓守をしてくれる者がいない。《子供がいない》

<img src= 墓地が遠方にあり墓守ができない。《子供に負担をかけたくない》

といった背景の表れであると思います。これは首都圏一極集中化現象と少子高齢化の影響が要因となっています。

 

<img src= 平成30年度、改葬の件数が一番多い都道府県はどこでしょうか?

第1位:北海道9,584件、 第2位:東京都8,721件、 第3位:神奈川県6,797件

全国で115,384件であり、10年前の平成20年度の改葬件数が72,483件と比較すると、この10年間で約60%も増加していることになります。

 

  厚生労働省の平成30年度の実績統計表を加工作成した表を掲示します。
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墓じまいをした方が良いのか?・・・と、悩まれている方は、まずは家族間で話し合い、親族や親戚も含めて相談をされ、これからの墓守の仕方について、最善な方向性を導き出すことをお奨めいたします。

|| 不安やお悩みの共有化を図りましょう

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ある事例から、お墓の承継について、不安やお悩みの共有化を図りましょう。   

< 事 例 >

 私には祖父母や両親の遺骨が入っている墓が秋田の元実家近くの菩提寺にあり、お寺に年間管理料を払っています。

 

 2人の子供もたちも独立し、長男は結婚して今は福岡に家を建て暮らしています。娘は転勤族に嫁いで今は富山に住んでいます。

 

 一人っ子の私は、静岡の自宅から秋田のホテルに泊まり、年に1回は妻と二人で墓参りをしています。そして数少なくなった地元の親戚や旧友と会って昔話に花を咲かせていますが、70歳を超えた私たちはこの先何年、墓守を続けられるか心配です。

 

 家族全員が集まれる日を期待して、早いうちに家族会議をイメージしてみましょう。

 

<img src= 議題: 「秋田にある先祖代々の墓を今後どうするか?」

<選択肢が以下のとおり想定できる。>

1.私たち夫婦の遺骨も秋田の墓に入る。子供たちがお寺に年間管理料を払い、その後の墓守対応はすべて子供たちに任せる。

2.私が元気なうちに、秋田から静岡へお墓を改葬する。改装後の新しい墓の承継について課題が残るが、あとは子供たちに任せる。

3.私が元気なうちに、秋田のお墓を改葬する。遺骨を静岡の公営墓地の永代供養墓に入れる。または静岡の納骨堂に入れるか、合葬墓式の樹木葬にする。私たちの遺骨も永代供養墓に入れることを希望する。

4.私が元気なうちに、秋田のお墓を墓じまいする。遺骨の一部を残し、法令に則って陸もしくは海へ散骨する。私たち夫婦の遺骨も散骨するよう希望する。

5.私が元気なうちに、秋田のお墓を墓じまいする。遺骨は自宅に置き、手元供養をする。その後の課題は残るが、あとは子供たちに任せる。

 

<img src= 家族会議の重要性

子供たちおよびその配偶者が、どのような将来像を描いているか分からないから確認するしかない。

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子供たちは、自分の子ども、つまり私の孫たちの将来あるべき姿を念頭に入れ、話をしてくることが予想できる。

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だけど、私にはその結末を果てしもなく予想することはできない。

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だから、早いうちに家族会議を開き確認しよう。

(家族会議を開く前に、行政書士に事前に相談する選択肢がある)

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家族会議をもって皆の意見を聞き、お墓の承継について考え方をまとめる。

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そして、その結果について親戚に相談し、これからの方向性を決める。

 改装に伴う墓じまいは、家族間でこれからのお墓の在り方について共有化を図らなければできません。そして親戚や住職にも事前に相談することが必要です。


|| まとめ

<img src= 墓石に彫られている「先祖代々の墓」という言葉には、誰もが重圧感を感じます。

 

<img src= されど、少子高齢化という社会環境の変革により、墓守ができない状況が生じているのも事実です。

 

<img src= 家族間や親族間、お寺関係者も納得・承知してくれれば、先祖様も承知してくれるはずです。

 

<img src= 一人で悩むより、現状の状態について、周囲の方等と相談することにより、不安もなくなり悩みも解消されます。

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